カーリースは中途解約可能?認められるケースと具体的な手順をチェック!
カーリースは頭金なしで車を持てるのが魅力ですが、途中での解約は可能なのでしょうか。契約期間中に、生活習慣などの変化によって維持が難しくなった場合にどうすべきかわからない方もいるかもしれません。ここでは、契約途中での解約が認められるのはどのような場合か、どのように解約手続きを行うのかなどについてご紹介します。
カーリースは中途解約可能?
物やサービスの契約時には一定期間内であれば無条件で返品やキャンセルができるクーリングオフ制度がありますが、車のリースに関しては、契約後に途中で解約することが認められていません。
カーリースとは、会社が代わりに新車を購入して、お客様は月々の使用料を払うことで賃借する形式です。そのため、途中で解約してしまうとリース会社の損害となるため、契約違反に当たります。
やむを得ず解約しなければならない場合ももちろんありますので、その場合はリース会社の了承を得たうえで解約することは可能ですが、残リース期間に応じて違約金がかかります。違約金の内訳としては、残期間分の賃借料や事務手数料、残価生産がある場合には残存価格などです。
中途解約が認められるケース
車のリース期間は一般的に3~9年程度で長期間の場合がほとんどです。原則的には契約途中で解約できませんが、例外的に認められるケースについて見ていきましょう。
契約者の死亡や怪我など
契約者が病気や怪我で運転ができなくなった場合や死亡の場合には認められます。この場合、家族が契約を引き継いでそのまま借り続けることが可能です。
リース車両が使用不能
リース車が事故や盗難に遭ってしまい、修理不能になってしまうと、それ以上契約の継続は困難になるので、契約者が基本的に解約金を支払うことで契約が終了します。
ライフスタイルの変化
出産などで家族が増えて現在リースしている車両とニーズが合わなくなったり、急な海外転勤が決まって使用しなくなったりした場合、リース会社が理由を正当と判断すればキャンセルできることがあります。その他には運転免許証の取消や返納の場合などがあります。通常、個人的な理由での解約はほとんど認められないため、計画的に借りることをおすすめします。
カーリースを中途解約する手順
リース会社に申請をし、承認を受けた後の流れについて見ていきましょう。
車の回収・査定
承認を受けた後に、リース会社が車の回収と査定を行います。主に走行距離のチェックや傷やへこみの状態を確認し、残存価値などを算出します。
解約金の確定
残りのリース期間相当分の月額使用料や事務手数料などを加算した金額から、査定金額を引いて解約金が確定します。
必要書類の提出など
解約金が確定したら、費用負担などについて契約者に説明が行われます。その時点で最終的な意識確認が行われ、意思が変わらない場合には必要書類に記入し提出します。
解約金支払い
リース会社から届いた合意書などの書類に記入して返信します。解約金が振り込まれたら手続きは終了です。
中途解約を防ぐためには?
車のリースは原則、契約期間中に解約できませんが、万が一に備えておけば損を最小限に抑えることができます。契約前に確認しておきたいポイントを見ていきましょう。
保険に入る
契約の際に全損事故や盗難などに備えて車両保険に任意で加入しておきましょう。車両保険を付帯させることで、自損事故だけでなく自然災害にともなう破損や盗難など幅広い保証が受けられます。
ライフプランを考える
商社のように転勤の可能性が世界中にある仕事と、地方公務員のように異動範囲の狭い仕事では契約する前からリスクは明らかに異なります。仕事の内容に合わせて契約時間を短く設定したり、逆に長く設定したりすることでリスクは軽減できます。出産や家族の介護などをきっかけに車種を変更することなども想定して長期的に契約内容を検討しましょう。
車種の選択
ライフスタイルに合う車種を選ぶことも大切ですが、日々どのような乗り方をするかで車種を選ぶことで経済的に活用できます。街で乗るのがメインなのであればコンパクトカーや軽自動車、長距離運転が多い場合にはSUVやワゴンカーを選ぶことをおすすめします。
リース会社の選択
一定期間が経過した場合に乗り換えや解約ができるプランもあります。長期契約で車のリース利用を検討している場合には、契約途中でニーズ変更があることを考慮してそのようなプランのある会社を利用しましょう。
車のリースはとても便利なサービスですが、途中での解約は金銭的な負担が大きくなるためできるだけ避けたいものです。契約前にライフプランや利用方法などを想定して、乗り方に合わせたプランや車種を選んで期間を決めましょう。新車購入とは異なるカーリースならではのメリット・デメリットを把握したうえで契約を検討し、安心したカーライフを送りましょう。